米寿祝いののしとは?書き方のポイントやマナーをご紹介

88歳米寿のお祝いに品物を贈る際、「のし」はとても重要な要素の一つです。そこで、書き方や気を付けるポイント&マナーについて、皆さんの疑問にお答えします。

意外と知らない長寿のお祝いについてご紹介していきます。

 

のしや水引とは?

のし

熨斗(のし)は、もとは細く切ったアワビを薄く削ぎ、伸ばして乾かしたものを色紙で包んだ飾り物のことを指します。薄く伸ばした“のしアワビ”が、その名前の由来となっています。

熨斗(のし)とは、一般的には慶事における贈り物や贈答品に添える飾りです。紅白の紐の部分ではなく、熨斗紙などを掛けた際、右上のあたりにある飾りの部分を熨斗といいます。

米寿を迎える方へのプレゼントに熨斗紙を掛けることで「改まった気持ちでお贈りいたします」という大切な意思表示になります。

 

水引

水引とは、祝儀袋や不祝儀袋・贈答品の包み紙に掛けられる飾りの紐のことです。主に出産や入学、卒業、就職祝い等、婚礼以外のお祝い事に用いられる赤白の水引や、結納や結婚祝いに使用される金と銀の水引(赤白と同様の使い方をしている地域もあります)があります。

慶事ごとには、紅白や金銀のおめでたい色を使用します。黒白、紫白、黄銀などは香典等の仏事に用いられますのでくれぐれもお間違いのないようにご注意ください。

 

米寿祝いののしの書き方は?

表書き/上書き

古くは品物と一緒に目録をつけていました。しかし現在では簡略化されたことによってその風習がなくなり代わりに表書きを記します。

熨斗紙を真上から見た場合、水引を境に上段の部分を「表書き(おもてがき)」といいます。表書きの箇所に「御祝」や「感謝」といった、いわゆるタイトルを書きます。

米寿の場合は、「米寿お祝い」とか「祝米寿」と書きます。最近では、それに加えて「いつもありがとうございます」といったコメントもつけ加えて渡す方もいます。また近年では「ありがとう」や「いつも笑顔で」などの、少し砕けたメッセージカードのような使い方をされる方もいらっしゃいます。

米寿のお祝いなどは親族のみで行うことが多いため、身内で執り行う観点から、「気持ちが伝わる」「相手に喜んでもらえる」「お孫さんからおじいちゃんへ」など、様々な工夫をされる方が増えてきたという現れでしょう。

 

表書き/名前

水切りの下段の部分には、送り主の苗字かフルネームを書きます。

複数人の場合は連名、もしくは人数が多い場合は子供一同とか孫一同、親戚一同でも問題ありません。この際、上段の文字より少し小さな文字で書くのがポイントです。

3名までの連名の場合、右から左へ、目上の人から順に書きます。友人たちで贈る場合はアイウエオ順に書きます。

文字が水引の部分に重なってしまったり、変な余白が開かない様に全体のバランスを見ながら書き出す位置や大きさを調整しましょう。

 

米寿祝いの水引の結び方は?

「花結び」(蝶結び)は、何度もほどいたり結んだり結び直しが出来ることから、「何度あっても良い事」として使用します。

88歳の米寿祝いは一生に一度しかないお祝いのため、「結び切り」と勘違いをされてしまう方もいらっしゃるようですが、長寿のお祝い事は何度あっても良いことなので「花結び(蝶結び)」が正しい水引です。次の長寿祝いである「卒寿」まで、ずっと長生きしてほしいという願いをこめて、長寿祝いの水引には「花結び」(蝶結び)を使用しましょう。

88歳という年は人生にたった一度きりしかないとはいえ、長寿のお祝いはこれから何度も続くように…と考えれば間違えないですね。88歳の米寿祝いに限らず、長寿祝いの熨斗は紅白、あるいは金銀の蝶結びのものを使いましょう。

 

米寿祝いは「内のし」と「外のし」どちらにすべき?

のしには、贈り物に直接のし紙をかけてその上から包装をする「内のし」と、贈り物を包装した後にのし紙をかける「外のし」があります。

礼儀としてのしを付けること自体が重要であるため、どちらにすべきといった決まりごとはありません。郵送などで手渡しできない場合はのしに傷がつかないよう内のしに、直接ご本人に渡す場合は表書きが見えるよう外のしに、といったように状況によって使い分けるとよいでしょう。

考え方として、控え目にしたいときは内のし、強調したい(目立たせたい)ときは外のしというふうに使い分けるのが一般的です。

贈る相手と親密な間柄であるならば、形式にこだわらず、リボンやラッピングをかけて贈っても問題ありません。ただし、のし紙かリボンかどちかか一方にしましょう。

 

米寿祝いのお返しに使われるのしは?

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のし紙:水引は紅白の蝶結び

表書き:「内祝」や「米寿内祝」、「米寿お祝い」、「祝米寿」などとし、水引を中央にして下段に主役の名字またはフルネームを記載します。

米寿のお祝いを家族や親戚と一緒にお祝いをした場合は、基本的にはお返しは必要ありません。家族の皆さんは主役方に今までお世話になった感謝の気持ちや長寿のお祝いをするわけですので大いに甘えてしまってよいでしょう。

米寿のお祝いを含め、長寿のお祝いは基本的にお返しは不要とされていますが、主役ご自身が「めでたいお祝いのお裾分け」、または「自分の周りの方にも長生きをしてほしい」という気持ちを込めて“内祝い”のようなものをお返しをすることはあります。

友人や職場関係などの家族や親戚ではない方たちへは、日本の習慣としてお祝いをいただいたら内祝いとしてお返しをするのが一般的ですので、何か記念となる品やおめでたい品でお返しをしましょう。

 

米寿祝いののし紙のテンプレートはある?

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米寿御祝いののしは、テンプレートやサンプルなどをインターネットで検索することができますのでお手持ちのプリンターで印刷すれば無料でオリジナルの熨斗紙が完成します。

テンプレートの中には、お花がプリントされたお洒落なデザインのものもあります。可愛いのし紙で贈りたい時におすすめです。

米寿のお祝いにおすすめプレゼント

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夫婦食器

【名入れ陶器】有田焼夫婦茶碗・湯のみ・お箸/豪華6点セット

両親のお祝いで購入しました
桐箱入りで上品な感じでした
名前入りで大変喜んでくれてます

ギフトモールより引用

夫婦で一緒に米寿をお祝いするときには夫婦茶碗や湯呑みなどペアになったものを贈ってはいかがでしょう。これからも一緒に年を重ねていってください、というメッセージにもなりますよ。
また、湯飲みやお箸などは毎日使うため欠けたり色が落ちてしまったりなど消耗もしやすいので、貰っても邪魔になることはありません。

茶碗や湯呑みは焼き物の種類によって見た目が大きく異なります。好みに合わせたデザインのものを贈りたいですね。

せっかくの米寿祝いなので特別感のある備前焼など、味わい深い雰囲気の焼き物もオススメです。名前入れサービスなどがあれば、積極的に利用しても良いでしょう。

お酒

【名入れラベル】大吟醸・モンドセレクション5年連続金賞の老舗蔵「千代菊」

お酒好きの主人は大変喜んでくれました。
そして自分の名前が載っているラベルを見て驚き、照れてました。箱詰めが豪華すぎるとも言ってました。とてもいい記念日になりました。ありがとうございました。

ギフトモールより引用

晩酌で、お祝いのパーティーでみんなで一緒に「差しつ、差されつ」お酒を酌み交わせば、きっと喜ばれること間違いありません。

お酒に「米寿を迎えられる方の名前」が入っていれば良い記念にもなります。

和菓子

伊豆河童あんみつ6個セット

米寿祝いでは縁起の良いお菓子や見た目がおしゃれなお菓子が人気です。華やかでおしゃれなお菓子はお祝いムードを盛り上げてくれます。

趣味を知っている間柄なら服や物を送るのもいいと思いますが、どんな方にも喜ばれる無難なプレゼントといえば、やはり食べ物です。お菓子など甘いものはその代表格ではないでしょうか。

口どけの良いものを選べば、体調がおもわしくない時でも食べやすいのでは。ご高齢の方へ和菓子を贈る際は長持ちする個包装のものを選ぶのがコツです。

似顔絵

似顔絵+お名前の詩(ネームポエム)【B4サイズ】

両親の金婚式のお祝いにと、お願いしました。名前を上手にポエムにして頂き大変よかったです。似顔絵は、写真なので、なかなか似せるのが大変な作業だと思います。でも、雰囲気は出ていました。結論を言うと、両親共々大変感動し、私も選んで正解だったと心から思いました。また、何かの機会があればお願いしたいと思いました。

ギフトモールより引用

おじいちゃんおばあちゃんの写真を元に、プロが手書きの似顔絵を書いてくれるギフトです。

お二人の似顔絵でも、もちろん喜ばれると思いますが、家族全員でおじいちゃんおばあちゃんを囲むような似顔絵も素敵ですね。似顔絵でしたら、額縁に入れてプレゼントするとインテリアとしてお家の好きなところに飾ってもらうことができます。また、いつでも家族のことを思い出せて近くに感じてもらえる心和む贈り物になりますね。

プロに描いてもらうなら、インターネットから写真を送るだけで注文することができます。ぜひ「これからも元気でいてね」などのメッセージを添えて贈りましょう。

「似てる?」「似てるよ〜!」「もっと若いよね」、な〜んていう周りの明るい声が聞こえてきそうですね。お祝いの席がさらに盛り上がること請け合いです。

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米寿祝いにはのしをかけて贈りましょう!

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米寿のお祝いののしの書き方のポイントやマナーについてご紹介しました。ご紹介したように、お祝いごとの「のし」にはいくつか注意しなければならない点もありますので、そのあたりに気をつけて真心のこもった贈り物をしましょう。