手土産は友人宅へ遊びに行く際、目上の方や上司のお宅へ伺う、帰省の際などさまざまなシーンで渡すことが多いものです。そして相手との距離を縮め、人間関係を円滑にするためには手土産は大切なコミュニケーションツールです。手土産はどのようなものを選べば相手に喜んでもらえるか、また予算はどのぐらいが良いのか、他にも手土産の知っておきたいマナーなどご紹介していきます。
目次
手土産のマナーとは?
手土産のマナーを知る前に、そもそも手土産とはどのようなものを言うのでしょうか。手土産は、相手のお宅へ訪問する際に、あいさつの代わりとして持っていく、ちょっとした物を指します。手土産というのは、このような意味をもつことから高価なものや豪華なものではないのです。
例えば高価なものを持参すると、相手が恐縮してしまう場合があります。相手に気遣いをさせないという気持ちや、あいさつ程度というものが手土産だということを認識しておいたほうが良いでしょう。
手土産を選ぶ場合の注意点は?
手土産の選ぶ場合の注意点はどういったものでしょうか。手土産は、相手に渡す相手に喜んでもらえるものを贈ることが大切です。相手の方がどのようなものを好むかを事前にリサーチした上で選ぶようにしましょう。甘いものが好き、甘いものが苦手、塩辛いものが好きなど、嗜好によって選択肢も変わってきます。
また手土産を選ぶ際は、贈る相手だけではなく、贈る方の周りにいる方々への配慮も大切です。家族であれば奥さま、旦那様、お子様などの家族構成を知っている場合、家族みんなに喜んでもらえるような手土産をセレクトするようにしましょう。また、取引先に持って行く場合は、人数よりも多めに入っているものを贈るのがマナーです。
相手別手土産の選び方や予算について
手土産を選ぶ場合に、どのぐらいの予算にすれば良いのか迷う方も多いことでしょう。選ぶ方法や予算も相手によって変わってきますので、参考にしてください。
友人や家族などへの手土産の選び方
友人や家族の場合は、相手がどのようなものを好むかについてある程度知っていることが多いため選びやすいでしょう。友人の場合は、その場の雰囲気が盛り上がるようなもの、地域限定、季節限定などのものが喜ばれるでしょう。
また実家への帰省の場合は、いつもの定番のものを買って済ませてしまうことがあります。「また同じお土産か」と飽きられないよう、たまにはいつものと違ったものを選ぶのもオススメです。友人や、家族への手土産の場合は、2,000円から4,000円程度のものが相場となっています。友人それぞれに手渡す場合は、1,000円以内でいくつか購入しても良いでしょう。
取引先への手土産の選び方
仕事関係の方や取引先への手土産は、部署内で配ったり、みんなで分けたりするのが多いため、それを考慮したものを選びましょう。個数が多めに入っているもの、個包装されているもの、取り分けがしやすいものがオススメです。また、その日のうちに食べきらなければならないものよりは、日持ちがするものを選ぶようにしましょう。
取引先への手土産の相場は、4,000円から10,000円程度となっています。改まったシーンで渡す場合は、風呂敷などに包んでお渡しするのも良いでしょう。
初対面の方への手土産の選び方
初対面の方へお渡しする場合、結婚相手のご両親への顔合わせ、結婚後の引っ越しのあいさつなどシーンによって手土産も変わってきます。初対面の方へお渡しする場合は、相手がどんなものが好きなのかなど把握することが難しい場合が多くあります。
そういった場合は、上品で品質の良い老舗の定番商品が良いでしょう。ロングセラー商品であれば、外すことはありませんし、安心してお渡しできます。予算としては、3,000円から5,000円程度が相場となっています。
手土産をスマートに渡す方法とは?
手土産を持参した場合の渡すタイミングは、席に着いてあいさつを少し済ませた後が良いでしょう。会社や個人のお宅に伺った場合、まずは席に通されることがほどんどでしょう。そして「このたびはお招きいただきありがとうございます」「先日はお世話になりました」などひと通りあいさつを済ませたら、手土産をお渡しするようにしましょう。
しかし、冷凍や冷蔵などすぐに冷蔵庫に入れた方が良いものなどは、お伺いした時に渡してしまっても大丈夫です。その場合は、「こちら生ものですですの、お手数ですが早めに冷蔵庫(冷凍庫)に入れてください」と一言お伝えするようにしましょう。また、中身がどのようなものかも伝えると親切です。
手土産を持参する場合は、お店からもらった紙袋に入れて持ち歩くことがほとんどです。また風呂敷などがあれば、風呂敷で持参するのもスマートです。手土産を渡す場合は、紙袋から取り出して、風呂敷の場合は解いてから中身だけを、相手側から見て正面になるように渡すようにしましょう。持参した紙袋や風呂敷は持ち帰るのがマナーです。
ただ、外出先でお渡しすることもあるかと思います。そのような場合は、「こちらの紙袋をお使いになってください」と一言添えて、持参した紙袋をお渡しすると喜ばれるでしょう。
喜ばれるオススメの手土産とは?
喜ばれるオススメの手土産とはどんなものでしょうか。アイテム別に紹介していきますので参考にしてください。
スイーツ・洋菓子
スイーツや洋菓子は、手土産の定番として喜ばれる商品です。普段自分ではなかなか買わないようなスイーツを贈ると喜ばれるでしょう。
【紙袋付 新品】ゴディバ チョコ ゴールドバロティン 14粒
ゴディバのチョコは定番の人気商品です。14粒が入った詰合せのチョコは、いろいろな味が楽しめます。
さっくりとした生地に、ほんのりラム酒が利いたレーズンとなめらかなバタークリームをサンドした、シンプルなレーズンサンド。さくさくとしたクッキー生地とクリームの相性が良いです。
【ふんわりシューロール10個入
スポンジケーキとシュークリームの皮で巻きあげたシューロールは2つのケーキの食感を楽しめます。バニラ味には栗、ココア味にはクルミが入っており、甘さ控えめで作られているので、子供から大人まで家族みんな美味しくいただけます。
ほろほろクッキーやビスコッティの詰合せのギフトです。無添加で作られているので、小さなお子さんのいる家庭への手土産にぴったりです。
新鮮な卵とバターがたっぷりと入ったマドレーヌです。10個入りは手土産にちょうど良いです。
とろけるタイプの半生タイプのチーズケーキ。お店でナンバーワン人気商品です。冷凍保存で1カ月持ちます。
和菓子
和菓子が好きな方へは、定番の和菓子の詰合せなどもおすすめです。昔から愛されてきた老舗の和菓子屋さんであれば、目上の方への手土産にも喜ばれるでしょう。上品な和菓子は、きちんとしたごあいさつにも使えます。
丸三老舗の和菓子は、全国菓子博覧会でも数多くの受賞をしている和菓子の名店です。常陸風土記は、北海道産極上大納言小豆を使用し、やわらかな求肥を包みこんだものです。
秋色庵大坂家は老舗の和菓子店です。秋色最中9個と秋色汁粉3個の詰め合わせで、最中は1週間、汁粉が1カ月の日持ちがするので、手土産にぴったりです。
角切りところてんを使用したあんみつです。カロリーを気にされている方にも安心して贈ることができます。味も抹茶や黒蜜、黒蜜きなこの詰合せなので、違う味を楽しむことができます。
とらやは、室町時代後期に京都で創業、老舗の和菓子店として全国的に有名です。小形羊羹の7本セットでいろいろな味が楽しめます。
おせんべい
おしゃれなお煎餅(おせんべい)やおかき、あられや豆スイーツなど乾き物をご紹介します。老舗のお洒落な人気のせんべいは、甘い物が苦手な方への手土産や差し入れにおすすめです。お煎餅は日持ちがよいため、手土産に選ばれる方が多いです。
えびの素材そのものの美味しさが引き立ったえびせんべいです。伝統の製法で1枚1枚丁寧に手焼きされています。
播磨屋本店を代表するおかきの「朝日あげ」は、一番の売れ筋商品です。ほっぺたが落ちるおいしさの揚げせんべいは、手土産にもぴったりです。
手土産に渡す時に添える言葉とは
手土産を渡す時に、無言では渡せません。友人や家族であれば、気軽に渡すことができるでしょう。しかし、目上の方や取引先の方へお渡しする際は、できれば適切な言葉を添えて、相手に失礼のないよう渡せると良いでしょう。オススメの添える言葉や、メッセージの文例などを紹介させていただきます。
添える言葉
・「心ばかりですが、召し上がってください」
・「ほんの気持ちです。こちら皆さんで召し上がってください」
メッセージの文例
・いつもありがとうございます。地元で有名な和菓子店のお菓子です。
甘いものがお好きだと伺っておりましたので、よろしければ召し上がってください。
手土産は相手の印象に残ったり喜んでもらえるものを!
手土産は、やはり選ぶ人のセンスが分かるため、記憶や印象に残るような手土産を選びましょう。まずは贈る方への好きなものをリサーチしておくのがオススメです。また特別感のある限定商品や季節限定なども喜ばれるでしょう。