我が子の誕生をお祝いしていただいた出産祝いへのお返し。感謝の気持ちとともにお相手にも喜んでいただけるものを選びたいですね。出産の内祝いを贈る時にはどんなことに気を付けたら良いでしょう。マナーやおすすめのギフトについてご紹介していきます。
目次
内祝いとは
内祝いというのは、もともと身内で喜びごとがあったときにその幸せを一緒に分かち合おうと、品物を配ったり家に招いて宴を催したりすることでした。しかし昨今ではお祝いをいただいた方へのお返しの品として贈ることがほとんどです。
内祝いはいただいたお祝いへのお返しで贈るといっても、あからさまにお返しという言葉を使うことは失礼になります。「よろこび事のお福分け」という気持ちや、産まれてきた赤ちゃんをお披露目し、これからよろしくお願いしますという意味も込めて贈ることが大切です。
出産内祝いのマナー
出産内祝いを贈るときにはどんなことに気を付けるべきでしょうか。マナーや気を付けるべきポイントごとに見ていきましょう。
熨斗(のし)
熨斗に結ぶ水引にはそれぞれ意味があります。内祝いなど喜ばしいことの贈り物には蝶結びの水引を選ぶのが一般的です。蝶結びとは何度も結び直せるので、お祝い事は何度あっても嬉しい、という意味が込められています。
熨斗は、包装紙の下にかける内熨斗にします。また、熨斗の表書き(上書)には「内祝」または「出産内祝」と書きます。水引の下に書く下書は、贈る人のお名前を書きますが、出産内祝いの場合は赤ちゃんからのご挨拶という意味で、赤ちゃんのお名前を書きます。
初めてのお披露目でもあるので、読みにくい漢字の場合にはふりがなを振ることを忘れないようにしましょう。
出産内祝いを贈るタイミング
出産祝いをいただいた方へは、まずは電話や手紙でお礼を言いましょう。「お返し不要」と言われている方へはお礼のメッセージカードやお手紙だけでも大丈夫です。
お返しの品物を渡す場合には出産後1カ月から2カ月以内が望ましいです。もし出産後2カ月を越えてからお祝いをいただいた場合には、その都度贈るようにします。
しかし出産後は何かと忙しく、赤ちゃんがいる中で内祝いの品物を選ぶのは大変だという声もあります。スムーズに内祝いを贈るためには、どのような品物にするか出産前にある程度の目星をつけておくといいかもしれませんね。
内祝いを贈る際に気を付けることは?
せっかくのお礼の気持ちの内祝いが、マナー違反になってしまったら大変です。贈る際に注意しなければいけないことを覚えておきましょう。
いただいた額に見合ったものを贈る
内祝いに贈る品物は、いただいた物の金額に見合うようなものを贈るようにします。いくら感謝の気持ちを込めたいといっても、あまりに高価なものを贈ってしまうのは相手に対して嫌味とも受け取られかねません。
また、安価すぎるものも失礼にあたります。いただいた物の半額程度の金額にとどめるというのがマナーとなっています。
土地柄や風習を考慮する
内祝いに贈ってはいけないというものは特に決まっていません。しかし、土地柄や風習によって避けたものが良いものもあります。品物を決める際にはご両親や年配の方に確認してから選んだ方が安心です。
例えば、一般的には緑茶はNGではありませんが、中には弔事に贈るものだと考える人もいます。刃物は「縁を切る」と考える地域がある一方「未来を切り開く」という意味にとらえるところもあるのです。
贈るお相手にふさわしい物か避けた方が良い物かを考えたうえで、華やかなパッケージのものにしたり、赤ちゃんの雰囲気を思わせるような柔らかな素材のタオルなど、慶弔どちらにも使えるものを選ぶと良いでしょう。
喪中の方に贈る場合
内祝いを贈るお相手が喪中だった場合には贈るタイミングや熨斗の文言にも注意が必要です。服喪の期間は49日までが忌中、1年間が喪中となります。もし忌中のお相手に贈る場合は49日が過ぎるまでは遠慮しましょう。
熨斗紙の表書きには「祝」という言葉を使うのは避けるようにします。赤ちゃんが産まれたことへのご報告の意味をこめて「御礼」とするなど、お相手の心情に配慮することを忘れないようにします。
出産内祝いの予算
出産内祝いに贈るギフトの相場は、いただいたお祝いのおよそ半額程度というのが一般的です。
もし高額な品物をいただいた場合は、半額といってもそれなりの金額になってしまうこともあります。そのような場合には1/3程度のものにするなど、無理のない範囲の予算でも大丈夫です。
逆に、お祝いの金額が少額だった場合にはお相手からも「お返しは不要」と言われることもあるでしょう。そのような時はメッセージカードやお礼の手紙などを送るだけでOKです。
それでもささやかなお礼をしたいというのであれば、プチギフトなどを贈るという手もあります。その場合にもお相手に気を遣わせてしまう結果にならないよう気を付けましょう。
出産内祝いにオススメの商品
それでは実際に出産内祝いにおすすめの商品をジャンル別にご紹介していきます。
名入れギフト
実家や義実家の両親や祖父母は、孫やひ孫の誕生は何よりも喜ばしい出来事です。その記念となるお祝い品には赤ちゃんの写真入りのギフトもとても喜ばれるでしょう。
しかし、それほど親しい付き合いのない親戚や友人には赤ちゃんの名前が入った名入れのギフトにとどめておいた方が無難です。嬉しさのあまり全員に写真入りのグッズを贈ってしまうのはおすすめできません。
名入りのものでも、食器やタオルのように残るものより食品など消費してしまう物の方がベターです。
おじいちゃんやおばあちゃんなど、孫の誕生を人一倍喜んでくれている方へは赤ちゃんの写真を入れたギフトも良い記念になります。
早く届けていただき、ありがとうございます‼まだ渡せていないので完成品は見ていませんが、きっと喜んでもらえると思うのでプレゼントするのがたのしみです
ギフトモールから引用
赤ちゃんのお名前をポエムに織り込んだ、オリジナルの色紙です。近しい方への内祝いにどうぞ。
まだ友達には渡せてませんが、喜んでくれるの間違いなしです!素敵なポエムありがとうございました
贈り物に困った時はまた利用させて頂きますギフトモールから引用
赤ちゃんの身長が分かる名入れのカステラです。赤ちゃんに直接会えない方にも大きさがイメージできる楽しさもありますね。
赤ちゃんのお名前を彫った一合升とお米のセットです。2合ずつの真空パックなので日持ちがするのも嬉しいギフトです。
食べ物(洋菓子)
種類豊富な洋菓子の詰め合わせも内祝いの品物として人気の高いギフトです。家族が多いお宅へもたくさん入った詰め合わせは最適。ただし、単身者の場合には食べきれないこともあるのでお相手の状況に合わせたものを選びましょう。
会社の同僚や上司、部下など、職場の仲間から連名でお祝いをいただいた場合にもお菓子の内祝いはピッタリですが、みんなで分けやすいように個別包装されていたり日持ちがするものをセレクトしましょう。
お子さんがいる家庭には大人だけではなく家族全員が楽しめるようなものを選ぶことも忘れずに。
バウムクーヘンはお祝い事のギフトとしても良く見かけますが、ちょっと一味違うものを贈ってみると意外性があって喜ばれること間違いないでしょう。一輪挿しの形もインパクトがありますね。
個別包装になっている焼き菓子は会社の同僚への内祝いにもおすすめのギフトです。
いろいろな種類の焼き菓子の詰め合わせならご家族みんなに楽しんでいただけます。
定番のスイーツも、こだわりの一品をセレクトすると特別感のあるギフトになります。
喜んでもらえました
また機会があればかいたいとおもいますギフトモールから引用
食べ物(洋菓子以外)
内祝いに贈る食べ物は洋菓子だけに限りません。上品な和菓子やブランド物のハム、老舗店のカレーやスープの詰め合わせなど、お相手の好みにあったものを選びましょう。
目上の方に贈る場合は、質より量が決め手。旬のものや高級素材のものがおすすめです。量は少なめでも高品質で安心感のあるものが喜ばれるでしょう。
お酒が好きな方には、甘い物より酒の肴になるものの方が喜ばれます。燻製にした鯖のオイル漬はちょっと渋めの内祝い品として好感度アップです。
ご年配の方へのギフトなら洋菓子より和菓子の方が喜ばれるでしょう。定番のものも良いですが、普段ご自分では買わないようなものを贈るのも良いですね。
レトルトのカレーでもプレミアム感のあるものなら、内祝いのギフトとして十分喜んでいただける一品です。
いただきもので嬉しいのは、ちょっと老舗の高級感ある食品です。ご家族向けの内祝い品として喜んでいただけること間違いなしです。
飲み物
食べ物はお相手の好みが分からないから選びにくい。そんな時にはコーヒーや紅茶など当たり障りのない飲み物を贈るのも良いですね。お子様がいるご家庭ならジュースの詰め合わせセットなどが喜ばれるでしょう。
コーヒーや紅茶を選ぶ時は、有名店の美味しいものをセレクトするのが安心です。ジュースなら高級果物店の100%果汁のものなど、いつもよりワンランク上のものを選びましょう。
誰もが知っているスターバックスのコーヒーなら、安心して贈れるコーヒーギフトです。お店と同じコーヒーをご自宅で楽しんでいただけますね。
カフェインを気にする方にはノンカフェインのハーブティのセットが喜ばれるでしょう。手書きメッセージも添えられるのでお礼の気持ちも伝えられます。
ジュースを贈るなら味や品質にこだわりましょう。老舗果物店のジュースなら、自信をもって贈ることができますね。
紅茶を手軽に楽しんでいただくためには、リーフタイプよりティーバッグを選ぶ方が良いでしょう。数種類のフレーバーのセットなら飽きずに楽しんでいただけますね。
日用品
好きなブランドや趣味趣向は人それぞれ違いますから、お相手の好みが分かっていれば選ぶときにも困りません。しかし、あまりお付き合いのない方や遠い親戚など、どのようなものが好きなのか分からない場合もあります。
そのような時はどなたにも失敗なく贈ることができるシンプルな日用品や生活雑貨が良いでしょう。タオルや石鹸など、いくつあっても困らないものです。
なるべく上質の肌触りのものや香りが控えめなものなど、どなたでも使いやすいものを選ぶことがポイントです。
普通の石鹸を贈るのはつまらない、という方にはこんなおしゃれな石鹸がおすすめ。まるでチョコレートのような華やかなデザインが内祝いのギフトにぴったりです。自然素材で女性にも喜ばれます。
タオルの老舗ブランド、今治タオルのガーゼタオルは二重織で吸水性も良いのでとても使いやすくどなたにも喜んでいただける一品です。
入浴剤もこんなにきれいなお花のデザインなら、内祝いにぴったりな華やかさがありますね。使ってしまえば後に残らない消耗品は、贈る側も贈られる側も気を遣わずにすむギフトとしておすすめです。
友達の誕生日プレゼントにあげましたが、その子もその周りで見てた友達にも大好評でした!女子力もさりげなくアピールできますし笑
ギフトモールから引用
バスタオルは予備にあるととても助かるものです。ラッピングにもひと工夫のあるアイテムを選ぶとセンスが光る内祝いギフトになります。
カタログギフト
カタログギフトってなんだか味気ない・・・。ひと昔前はそんな印象が強かったカタログギフトですが、今は驚くほどハイセンスな商品が豊富に掲載されていて、優れもののギフトに進化しているのです。
お相手の好みが分からなくても、ご自身で選んでもらえるところがいいですね。また、出産後は忙しく、ゆっくりギフトを選ぶ時間がないときにも、ご予算に合わせたカタログをセレクトできるのでおすすめです。
掲載商品はカタログによって違いますので、お相手の年齢や家族構成などに合わせて選ぶと良いですね。
カタログギフトの定番は、日用雑貨から電化製品や食品まで、幅広いアイテムが掲載されています。お相手が欲しいと思うものが必ず見つかるような品揃えが豊富なものを選ぶと良いでしょう。
美味しい物を贈りたいけど何が好みか分からない。そんな時はお相手に選んでいただけるようなグルメカタログがおすすめです。自宅にいながら高級レストランのコース料理が楽しめるものもありますので、きっと喜んでいただけるでしょう。
素材にこだわる方には、オーガニック系などのナチュラル志向の商品が揃っているカタログが喜ばれるでしょう。女性の方や、お子様がいるご家庭にもおすすめです。
アウトドアが好きな方やアクティブな方には、体験型のカタログギフトも喜ばれます。お品物を贈るという概念を覆す意外な内祝いですので、親しい友人に贈るギフトとしておすすめです。
出産内祝いは感謝の気持ちが伝わる物を選びましょう
産まれてきた赤ちゃんにいただいたお祝いに、お返しとして贈る出産内祝い。みんなに同じものをお返しするという選択もありますが、できれば一人一人に合ったものを贈りたいですね。
「あの方は何を贈ったら喜んでいただけるかな」と、感謝の気持ちを込めて贈ることが大切です。