今や仕事のみならず、普段使いに革靴を履くおしゃれ上級者が増えてきています。慣れていくと簡単にカジュアルスタイルに取り入れることができる万能アイテムです。
魅力を最大限に生かす革靴の選び方や金額、おすすめのコーディネートからお手入れ方法まで、すぐにお出かけしたくなるカジュアルなメンズ・レディース革靴の人気ブランドをご紹介します。
目次
革靴が贈り物に人気を集めているワケは?
ファッションにおいて靴は必要不可欠なアイテムであり、おしゃれに欠かせないポイントです。
中でも革靴はラフになりすぎず、大人の魅力を残しつつカジュアルにキメることができます。お手入れが必要ですが、手間をかけるほど長く履き続けられ、革の経年変化を楽しめます。
そんな革靴は、なかなか自分からは手を伸ばせない学生や新社会人、日々忙しい毎日を送る方へ、一生モノの価値があるプレゼントとして喜ばれています。
知ると面白い!デザインが豊富でおしゃれな革靴の種類
革靴には、外羽根式と内羽根式という2種類があります。外羽根式は靴ひもを通す部分をほどくと外に開くデザインになるカジュアルな印象で、内羽根式は革が靴ひもをほどいても開きすぎず形を保つため、ビジネスシーンや行事などで活躍します。
デザインの種類は、飾りがなくシンプルな形のプレーントゥ、つま先に切り替えがありシワがつきにくい仕様のストレートチップ、つま先がWの形で模様が特徴的なウイングチップ、バックルで留める靴ひものないモンクストラップなどさまざま。
他にも、スリッパのようにすぐ履けることから「怠け者」という意味があるローファー、1枚の革で仕上げたホールカット、GUCCIが発表したホースビット(馬具の形)の金属飾りをあしらったビットローファーなど、たくさんの候補の中から選べます。
カジュアルスタイルと相性の良い革靴は?
革靴は内羽根式よりも外羽根式のほうが靴ひも部分の自由度がありデザインも豊富で、ジーンズやチノパンなどのカジュアルな服装に似合います。
またカラーも重要で、スーツと相性の良いブラックやカジュアルな服装に馴染むブラウン、おしゃれ度が上がるベージュなど、色の度合いも服装と合わせて選ぶのがポイントです。
革靴にはこんなメリットも
大人な印象を演出できる
コートやセットアップといったスタイルに気品漂う印象をプラスする革靴は、大人の魅力を最大限に生かしてくれます。革靴から少し見える靴下の長さでおしゃれ度もアップするでしょう。
コーディネートのバリエーションが増える
デザインが豊富な革靴は、フォーマルやアメリカン、カントリーな服装などに合わせて履きこなせる万能アイテムです。マスターすれば、ファッションの幅がグッと広がります。
簡単にこなれたスタイルにイメージチェンジできる
いつものコーディネートに合わせるだけでも引き締まった印象になり、玄人感を出すことができます。プライベートでも活用してみる価値が十分ありますね。
カジュアルに使える革靴の上手な選び方3つ
自分に合った製法を見つける
革靴にはさまざまな製造方法があり、中でも代表的なのがグッドイヤーウェルト製法、マッケイ製法、セメント製法です。他にもハンドソーンウェルテッド製法やノルウェージャン製法、ヴェルトショーン製法などもあります。
- グッドイヤーウェルト製法:複雑な工程で縫い合わせていくので、耐久、耐水性が高い。丈夫な造りで重厚なデザイン。履くほどに自分の足にフィットしていく。
- マッケイ製法:甲革と中底、本底を一緒に縫うので構造がシンプル。返りが良く最初から足に馴染み、軽量な履き心地を感じられる。
- セメント製法:糸で縫い付けるのではなく、接着剤で貼りつけるため多様なデザインが生み出せる。比較的雨にも強い手法。
- ハンドソーンウェルテッド製法:グッドイヤーウェルト製法の原点。甲革と靴底を手作業で縫い合わせて作られるので足にフィットしやすい。
- ノルウェージャン製法:堅牢な造りで、登山やスキーブーツなどで使われる。防水、防寒性が高いので雪道に強い。
- ヴェルトショーン製法:甲革と本底に縫うウェルトを上に縫い付けることで、隙間が出ないので防水性が高く、特徴的なデザイン。
長く履くことをメインとして考えるのか、その時々の着用シーンを考えるのか、用途によって選ぶことが重要となります。
自分に合うカタチやシルエット
革靴はフィット感を第一に考え、実際に試着してみて自分にぴったりのサイズを見つけることが長く履くためのポイントです。
初心者なら、使い回しが利くような流行に流されないクラシックデザインがおすすめ。
また、デザイン性のあるペニーローファーやチロリアンシューズなどはカジュアルなスタイルと相性が良いです。カジュアルに履きこなすなら、丸みのあるシルエットが良いでしょう。
好みの素材を選ぶ
革靴の素材は馬や豚、わに、鹿などさまざまありますが、特に多く使用されているのは牛革です。
牛革をさらに細かく分けると、繊細でしなやかなカウ、汎用性の高い安定したステア、細やかでトップクラスのカーフ、厚みがあり滑らかなキップといった種類があります。
ステアは、キップやカーフほどの柔らかさはありませんが、頑丈で厚みがあるためよく使用されています。カーフは持ちがよく履き心地も安定しています。また、靴底がゴムになっていると耐久性が上がります。
気になる!人気ブランド革靴の相場は?
社会人がブランドの革靴にかける予算は、平均1万円‐3万円程度です。贈り物となるともう少し高価格のブランドも選ばれています。
- 1万円前後のブランド
アルフレッドバニスター イン(alfredoBANNISTER IN)
マドラスウォーク(madras Walk)
ミネトンカ(Minnetonka)
- 3万円前後のブランド
パラブーツ(Paraboot)
コールハーン(Cole Haan)
トッズ(TOD’S)
- 5万円以上の高級ブランド
オールデン(Alden)
ジョンロブ(JOHN LOBB)
新社会人へ贈るときの予算は平均1万円‐4万5千円程度と、素材や工程によって金額に差があります。女性へ贈るときの予算は平均1万円‐2万円程度です。
【メンズ】1万円前後の人気ブランドカジュアル革靴
アルフレッドバニスター イン(alfredoBANNISTER IN)
数多くのブランドを運営するアバハウスインターナショナルのブランド、アルフレッドバニスター イン。「人生を豊かにする等身大の男性」をコンセプトにしています。
日本人向けに作られた木型を使用した高い機能性と、創造を掻き立てるファッショナブルなデザインが魅力的なブランド。スリッポンやレザースニーカーなどのカジュアルラインも豊富です。
マドラスウォーク(madras Walk)
madrasやMODELLOを展開しているマドラス株式会社のブランド。2000年からはじまったマドラスウォークは、歩くことをメインに考えて作られました。
防水に優れたゴアテックスを用いた靴は水の侵入を防ぎ、靴の中が蒸れない設計で雨の日でも快適に履くことができます。プレーントゥからローファーまで、さまざまなモデルの革靴を展開しています。
クインクラシコ(Queen Classico)
神戸の老舗紳士靴専門店であるクインクラシコは、インポートやバッグ、オリジナルのアイテムなど多種に渡り、取り揃えており、大阪や東京にも店舗があります。
オリジナルブランドであるクインクラシコは日本人に合った木型から設計され、日本製で上質な一品はシンプルながらも、大人な男性に愛されています。
クラークス(Clarks)
イギリス生まれのクラークスは、200年前にクラーク兄弟が設立したカジュアルシューズブランドです。シープスキンで作られたスリッパがはじまりで、職人技が光る技術と履き心地で世界中に広まりました。
現在も手作りの木型を使用し、ハイレベルな技術を駆使して生産されています。ワラビーやデザートブーツなどのカジュアルなデザインが人気のブランドです。
カミナンド(Caminando)
カミナンドは、2008年創業の日本で生まれたブランドです。インターナショナルで活躍し、ニューヨークやラスベガスなどでも展開されています。
シンプルやカジュアル、スタイリッシュまでファッショナブルなデザインを取り揃えています。ローファやサンダルは若い世代のスタイリングに人気を集めています。
【メンズ】3万円前後までの人気ブランドカジュアル革靴
パラブーツ(Paraboot)
フランス生まれのパラブーツは、1908年に誕生しました。元は登山家用の靴などを生産していましたが、1927年からはソールの作成も自社で行う、世界でも稀に見る形態のブランドです。
流行に流されないカジュアルな革靴が多く、職人が手作業で作り出す高級紳士靴からは誠実さが伝わります。シャンボードは日本で大ヒットとなったため、知っている人も多いでしょう。ベーシックな形で20代~40代と幅広い年齢層に愛されています。
パラブーツ PARABOOT シャンボード 710710 CHAMBORD NUIT
頑丈なパラブーツのシャンボードは、世界中で広まったロングセラー商品です。上質なカーフを使用しており、しっとりとした質感が魅力。トータルコーディネートがキレイに決まるスタンダードな一足です。
トリッカーズ(Tricker’s)
靴の製造地として“聖地”と呼ばれていたイギリス・ノーサンプトンで生まれたトリッカーズ。1829年に創業した歴史あるブランドで、イギリス王室御用達となっています。
職人が一足の靴を最後までひとりで仕上げるというこだわりがあり、その高い品質は英国靴の揺るがない強さを彷彿とさせます。カントリーブーツは、靴下と合わせるとこなれた印象が楽しめます。
カントリーブーツ ストウ ダイナイト STOW DAINITE M5634
ダイナイトソールは耐水性が高く丈夫で、履き続けるほどに馴染んでいきます。選べるカラーは、エイコーンアンティーク・ブラックカーフの2種類。
カントリーなデザインながらも気品が感じられるルックスで、スタイリッシュに履きこなすことが可能です。
コールハーン(Cole Haan)
1928年に靴職人のトラフトン・コールとエディ・ハーンがシカゴで創業し、コールハーンという名前が誕生しました。高級紳士靴ブランドから始まり、アメリカの伝統的なファッションにかかせないトータルファッションブランドへと成長しました。
オックスフォードやスニーカーなど日常で使いやすい靴が多く、年齢を問わず履けるデザインが揃っています。
バーウィック(Berwick)
スペインの古き良きデザインと魅力が詰まったバーウィックは、1707年創業の老舗ブランドです。スペインのアルマンサで生まれ、元はカジュアルシューズから始まり、1900年辺りからドレスシューズを生産するようになりました。
グッドイヤーウェルト製法で本格的な製造を行っており、伝統的なデザインと魅了するエレガントな雰囲気が30代~50代の男性を虜にしています。
ジャラン スリウァヤ(Jalan Sriwijaya)
インドネシアで1919年に創業した靴工場のジャラン スリウァヤは、外国人用のミリタリーブーツを作成していました。2003年からは経営者の息子がイギリスで学んだ技術を生かし、革靴ブランドとしての『ジャラン スリウァヤ』が誕生しました。
ハンドソーンウェルテッド製法が代表格となり、ストレートチップからチャッカブーツなどのカジュアルなラインなど多数取り揃えています。
【ジャラン スリウァヤ(Jalan Sriwijaya)の公式HP】
デュカルス(DOUCAL’S)
1972年イタリア・マルケ州でマリオ・ジャンニーニが創業したデュカルスは、革の裁断作業から出来上がりまですべての工程を自社で行っています。
エンボスやアンティークなどさまざまな加工の技術を用いて作られ、伝統的なデザインからトレンドに合ったデザインまで幅広く展開しています。スエードのレザーを使ったモンクシューズやローファーなどが人気です。
【レディース】1万円前後の人気ブランドカジュアル革靴
ミネトンカ(Minnetonka)
ミネトンカは、1946年アメリカでエリック・ミラーが立ち上げたブランドです。ミネソタ州ミネアポリスでネイティブアメリカンが履いていたモカシンを継承し、伝統技術で手作りによる製作を続けています。
1960年にはヒッピーが流行。2000年にハリウッド女優やモデル、セレブが愛用したことで話題となり、今や世界で愛されるアイテムとなりました。20代~30代の女性に特に人気です。
ミネトンカ モカシン MINNETONKA THUNDER BIRD2 サンダーバード2 選べるカラー
個性的なデザインと伝統手法でおしゃれなスタイルを演出できるミネトンカのモカシンは、柔らかい素材で履きやすく普段使いしやすいのが特徴。
カラーバリエーションも豊富で、ファッションのアクセントとして活躍します。
ディメッラ(DI MELLA)
1882年創業のディメッラは、イタリア・ナポリで生まれたブランドです。もとは乗馬ブーツを作成しており、現在はカジュアル靴なども手掛けています。
高品質な仕上がりと100年以上の伝統を継承しており、そのエレガントでモダンなデザインはイタリアから世界に広まっています。ユニセックスなコーディネートにおすすめです。
クレマン(KLEMAN)
フランスのクレオン社が1988年に手掛けたクレマンは、実用性とデザインを兼ね備えたブランドです。軍や公共施設、消防署などに提供されるほど信頼が高く、しっかりとした実績があります。
安定感のある機能性とトラディショナルなデザインが多くの人から共感を得ており、PADREやPASTANなど落ち着いた着こなしに最適です。
ハルタ(HARUTA)
大正6年に日本で生まれたハルタは、学校の指定靴として信頼を寄せられている老舗靴ブランドです。丈夫な作りで学生からの支持が高く、大人向けの革靴も展開しています。
最近はビームスなどのセレクトショップに置かれるようになったことで、おしゃれスタイルとしての新たなニーズを獲得。ローファーやブーツ、パンプスなど、女性がカジュアルにおしゃれを楽しめるデザインが豊富です。
【レディース】3万円前後の人気ブランドカジュアル革靴
トッズ(TOD’S)
1979年イタリアで創業した高級ブランドのトッズは、もともとシューズメーカーのEMA社からはじまり社名を変更。革靴やバッグなどが人気で、トータルファッションを楽しめるブランドです。
トッズの革靴は趣ある雰囲気と履きやすさに定評があり、海外セレブやハリウッドスターに絶大な支持を得ています。ゴンミーニやローファーはカラーバリエーションが豊富で女性の足元を華やかに見せてくれます。
サンダース(SANDERS)
イギリスの老舗ブランドであるサンダースは、トーマス・サンダースとウィリアム・サンダースという兄弟が1873年に創業したブランドです。150年以上の歴史があり、イギリス国防省や世界の警察などに供給する革靴を製造しています。
重厚な作りのグッドイヤーウェルト製法を用いて最高の品質を保ち続けており、女性が履くとキリっとした印象になります。カジュアルスタイルにほどよいスパイスを与えてくれるでしょう。
ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)
1886年にイギリス・ノーザンプトンで生まれた、グッドイヤーウェルテッド製法を継承しているジョセフ チーニー。
他ブランドに買収された過去もありますが、2009年からは独立し新しい流れを取り入れて人気に火がつきました。アルフレッドやヘイフォード、スタンフォード、ハドソンなど定番で人気のシリーズが豊富です。
【ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)の公式HP】
ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES)
ビューティフルシューズは、オーセンティックシュー&コーやフットザコーチャーなどを手掛けた竹ヶ原敏之介のレディースシューズブランド。
繊細なデザインは計算しつくされており、女性の足元をエレガントな印象に見せてくれます。履くだけでおしゃれ度が上がる、一足あると嬉しいブランドです。
クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones)
クロケット&ジョーンズは1879年に靴の聖地であるイギリス・ノーサンプトンで生まれ、職人が作り出す高品質の技で世界から人気を集めているブランドです。
丈夫な作りのグッドイヤーウェルト製法・防水性のあるヴェルトショーン製法などで作られる革靴は、熟練職人によって約8週間もの時間をかけて作られます。足を保護する機能に優れ、なおかつエレガントなルックスが魅力。
モールトンやオードリー、チェルシーなどが人気のラインです。
グレンソン(Grenson)
グレンソンは1866年イギリス・ラシュデンの工房で生まれ、のちに靴の聖地ノーザンプトンで老舗ブランドとなりました。1974年に公開された映画「華麗なるギャツビー」ではグレンソンの靴が採用され話題となりました。
流行に流されることなく職人技が光る技術で高い品質を持ち、ハンドメイドで200工程と約8週間の時間をかけて丁寧に作り続けています。ロンドンやバースなどが特に人気です。
ユニセックスでカジュアルに決まる人気ブランド革靴
ドクターマーチン(Dr.Martens)
ドクターマーチンはイギリスのブランドで、医師のクラウス・マーチンが第2次世界大戦中にエアクッションソールを発明したのがはじまりです。
耐久性と履きやすさを兼ね備えた靴がロックスターに広まり、今ではオリジナリティあふれる人気のブランドとして確立されています。3ホールシューズは世代を問わず人気があり、カジュアルコーデに取り入れられます。
カルミーナ(CARMINA)
1997年に誕生したスペインを代表するカルミーナは、1866年スぺイン・マヨルカ島でのオーダーシューズの工房からはじまり、19世紀から伝統を受け継いできた革靴ブランドです。
グッドイヤーウェルト製法よりも優れた丁寧な工程数と、高品質で美しいフォルムが魅力。その人気は世界中に広がっています。バリエーション豊富なローファーにも注目です!
42ndロイヤルハイランド(42nd ROYAL HIGHLAND)
企画から開発までを一貫して手掛けているオリジナルブランドの42ndロイヤルハイランドは、1983年に創業。伝統あるイギリスの靴作りの信念を持った、日本人向けにつくられたブランドです。
コストパフォーマンスの高さを武器に、高品質な革靴を製作しています。人気のダブルモンクに靴下を合わせると上品なスタイルが完成します。
【42ndロイヤルハイランド(42nd ROYAL HIGHLAND)の公式HP】
スペクタス(SPECTUSSHOECO.)
人間工学を用いられた木型を元に履き心地を追求したスペクタスは、世界でも人気の靴職人であり、数々のブランドに携わった竹ヶ原敏之介が手掛けているブランドです。
基本を押さえながらも機能性とデザインを突き詰めた新しいシューズで、イノベーションを感じるラインナップを展開。若い世代の人気を集めています。
ボンコルヴォ(BOMCORVO)
遊び心あるデザイン・日本人に合った形の靴を生み出すボンコルヴォ。ブランド名には「魅力的なカラス」という意味があり、旅に出かけたくなるような革靴を手掛けているブランドです。
メンズブランドとしてはじまり、のちにレディースも手掛けた経緯から、男性らしいフォルムを女性が履いても綺麗に着こなせるユニセックスなデザインに仕上がっています。先端の丸みが愛らしく、幅広いコーディネートに使えます。
カンペール(Camper)
スペイン・マヨルカ島でロレンソ・フルーシャによって1975年に生まれたカンペールは、家族で代々受け継いできた技術を持ち新しい思考で世界に広まりました。
今ではバッグやファッション小物も人気となり、唯一無二のブランドとして成長しています。靴の種類が豊富で、定番人気のペウや多彩な色使いのツインズなどがあります。
おしゃれに決めるこだわりの日本製ブランド革靴
リーガル(REGAL)
リーガルは1880年にアメリカで生まれ、1961年に日本製靴株式会社とブラウン社が契約したのがはじまりです。確かな品質と快適な履き心地のビジネスシューズは働く男性の愛用者が多くいます。
日本人向けに作られた靴は、今や世界で広く愛されているブランドとなりました。種類が豊富で、スリッポンやモカシューズはカジュアルファッションとの相性が抜群です。
三陽山長(さんようやまちょう)
2000年からはじまった三陽山長は、品質本位をモットーとしているブランドです。鍛錬された職人が作り出す日本人向けの革靴は、その繊細なフォルムで信頼を得ています。修理を依頼されたら作った本人が担当するという徹底ぶり。
メイドインジャパンとしての誇りを感じさせるラインナップで、友二郎や源之介など日本人男性のような名前がつけられているのが特徴。足元から大人の風格を漂わせます。
安藤製靴
錦糸町にある安藤製靴は、1959年に創業した歴史の深いブランドです。信頼のおける技術で、エンジニアブーツやマウンテンブーツなどさまざまな靴を作り出しています。
ノルウェージャン製法で作られる登山用に特化したPULSE、バイク用に特化したライディングブーツを展開するNEROは、どちらもファッション感覚でカジュアルに履くことができます。
最高齢でエベレストに登頂した三浦雄一郎さんも愛用しているブランドです。
パドローネ(PADRONE)
イタリア語で「親方」「雇い主」という意味のパドローネは、東京の下町で2006年に生まれたブランドです。技術を受け継ぎ、伝統を絶やさず手作業で高いクオリティを維持しています。
ステュディオスなどのセレクトショップに並んだことで若者からの支持も得ており、先端が丸いプレーントゥシューズやシンプルなインステップゴアシューズなどが人気です。
ユニオンインペリアル(UNION IMPERIAL)
ユニオンインペリアルは、『世界に向けて誇れる靴作り』をコンセプトにイタリアの伝統技術を取り入れたユニオンロイヤルから生まれ、国際芸術皮革製品コンテストにて3年連続オスカー賞を受賞したシリーズを2008年に復活させたブランドです。
エレガントなスタイルと日本人向けに作られた繊細な靴作りで、高級ブランド靴として名を馳せています。大人な余裕を感じさせるコーディネートを楽しめます。
【ユニオンインペリアル(UNION IMPERIAL)の公式HP】
スコッチグレイン(SCOTCH GREIN)
東京都台東区で生まれたスコッチグレインは、1978年にヒロカワ製靴が創業したオリジナルブランドです。ブランド名は加工方法のスコッチグレインレザーから名づけられました。
熟練職人による丁寧で細かい作業内容のもと、耐久性の高いグッドイヤーウェルト製法で日本人に馴染む木型を生み出しています。オデッサやアシュランス、ベルオム、インペリアルプレスティージなどを展開し、男女問わず風格あるスタイルを楽しめます。
ヒロシ ツボウチ(HIROSHI TSUBOUCHI)
HIROSHI TSUBOUCHIは、エーグルやナイキ ジャパンなど有名ブランドの靴を手掛けた坪内浩が、日本生産にこだわって展開しているブランドです。高い品質と遊び心のあるデザインが魅力的です。
クラシックデザインを基本に時代に合ったスタイルを追求し、高い品質と遊び心あるデザインを提供しています。ウィングチップレザースニーカーは、サッカー選手のクリスチアーノ・ロナウドのお気に入りとなり人気を集めました。
気品漂うおすすめ高級ブランド革靴
フォルメ(forme)
フォルメは、デザイナーの小島明洋が手掛けた日本のブランドです。熟練職人が作り上げる革靴はクオリティが高く、日本人に多い甲高の足にもフィットする作りをしています。
シンプルながらもモダンなデザインと履き心地の良さを兼ね備えた、他にはないハイレベルな革靴が魅力。フォルメのプレーントゥシューズはカジュアルファッションにぴったりです。
アローフットウェア(ARROW FOOTWEAR)
1890年創業のアローフットウェアは、イギリスの伝統を受け継いでいるブランド。第2次世界大戦の軍用ブーツを元に当時の木型などを用いて、重厚感のあるグッドイヤーウェルト製法で職人が仕上げています。
丸みを帯びたプレーントゥシューズやワークブーツなど、シンプルなデザインが人気を集めています。
トリッペン(trippen)
「よちよち歩き」という意味を持つトリッペンは、1992年にドイツで生まれました。医療用矯正靴などに関わっていた靴職人のミヒャエル・エーラーと、服飾デザイナーのアンジェラ・シュピーツが人間工学を用いて履きやすい靴を開発したブランドです。
やわらかいレザーが特徴で、履き心地の良さと都会的なデザインが多くの人を魅了しています。ゆるっとしたシルエットのカジュアルファッションにもマッチする靴を取り揃えています。
ローク(LOAKE)
イギリスの伝統と格式高い気品を感じさせるロークは1880年に誕生しました。ロイヤルワラントの称号を持っているブランドです。
手掛けているラインは主に3つで、最も高級なロークシューメーカーズはイギリスですべての工程を手作業で行っています。その他のロークデザイン・ロークライフスタイルは海外生産のリーズナブルな靴を取り揃えています。
ロークの代名詞とも言えるタッセルローファーは、1980年から流行し高い人気を誇り、男性のみならず女性にも選ばれています。
ディライトフルツール(delightful tool)
ディライトフルツールはカジュアルスタイルに合うことを主軸としたセミオーダーのブランドで、ひとりひとりに合った革靴を提供しています。
プレーントゥシューズは既製品として販売されており、道具のように履くことを想定した丈夫な作りで、男性の愛用者が多いデザインです。
【ディライトフルツール(delightful tool)の公式HP】
オールデン(Alden)
アメリカ・マサチューセッツ州で1884年に創業したオールデンは、受注生産から始まりデザインが評価され、アメリカントラッドとともに愛されてきたブランドです。
オールデンの革靴は、代表的なタッセルモカシンや名作ともいわれるロングウイングチップ、映画「インディ・ジョーンズ」でハリソンフォードが履いていたとされるデザインのインディブーツなどがあります。
ジョンロブ(JOHN LOBB)
革靴の王様と称されるジョン・ロブは1866年に創業。当初はオーダーメイド専門のブランド靴として人気を博し、1982年から既成靴を作り出すと瞬く間に世界に広まり、靴好きにも認知度の高いブランドとなりました。
フィリップやシティなどの名品を世に生み出し、多くのファンやセレブから熱い視線を送られています。紳士的なファッションも着崩したスタイルも、引き締まった印象にまとめてくれます。
革靴を長持ちさせる正しいお手入れ方法
基本的なお手入れ方法
革靴のお手入れは種類や使い方で変わってきますが、10回前後履いた後もしくは1ヶ月に一度お手入れをすると効果的です。あまり頻繁に行うと型崩れの心配が出てくるので注意しましょう。
長時間履いた時は軽めにお手入れをするのがおすすめです。
- シューキーパーで形を維持する
- 馬毛ブラシを使ってゴミを落とす
- クリーナーで汚れを落とす
- クリームで保湿する
- 豚毛ブラシを使って塗り込む
- 布で拭くなじませる
水で濡れてしまった時のお手入れ方法
いつものお手入れ時に油性のクリームを塗布しておくと、雨の日でも安心です。雨が降りそうな前日やおでかけする1時間以上前に防水スプレーをかけておきましょう。
水で濡れてしまった時は汚れを拭いて、靴の中にティッシュに包んだ新聞紙を入れ、日光に当たらないように風通しのある日陰に置きます。
乾いたらブラッシングをしてクリーナーで汚れを落とし、その後クリームを全体的に塗ると乾燥を防ぎ輝きを与えてくれます。
革靴を長持ちさせるお手入れ方法
新しい靴は履く前にクリームやオイルを塗り込むことで馴染みが良くなり、ひび割れを防げます。また靴べらを使用することで消耗しやすいかかと部分を守れるので、ぜひ活用してみてください。携帯用を持っておくと安心ですね。
靴底が革の場合は徐々に乾燥していってしまうため、すり減った靴底を専用のクリームで保湿をすることが重要です。つま先を守るトゥスチールや靴底にハーフラバーを貼るのもひとつの手段です。
一生モノのブランド革靴を大切なあの人へ贈ろう
革靴は形や製法を知ることでコーディネートの幅が広がります。いつもの服装に革靴を取り入れてみたいと思っている方へ、特別な意味のある贈り物になりますね。
『これは!』と思うブランドを見つければ新たな発見が生まれ、素敵な逸品との出会いが待ち受けているかもしれません。ぜひ素晴らしい革靴を大切な人に贈りましょう。