レディースファッションの中でも定番アイテムのひとつでもあるコート。コーデの中でも一番表に着るため、秋冬ファッションの顔ともいえますね。
この記事ではレディースコートを選ぶ際にチェックしておきたい最旬のファッションブランドを年代別にご紹介しています。また、今さら聞けない素材や種類などコートを選ぶ際に知っておきたい基本情報も総ざらい。
お出かけが楽しみになるようなお気に入りの1着を見つけてください。
目次
レディースコートの種類はどんなものがある?
トレンチコート
もともと第一次世界大戦の時にイギリス軍でミリタリーコートとして着用されたのが始まりのトレンチコート。ダブルボタンにウエストベルト、肩や手首のストラップは軍用として使っていた当時の名残です。
カジュアルからオフィスファッションまでテイストを選ばず合わせられます。オン・オフ問わず着回しができ、頼れる一着。
最近はショート丈のトレンチコートデザインも見かけるようになりましたが、大人には若々しすぎるイメージも。大人のエレガントさを強調したいときにはミドル丈かロング丈をチョイスしましょう。
ダッフルコート
もともとヨーロッパの海の男たちが過酷な冬の漁に挑むために作られたといわれるダッフルコート。特徴的なパーツのひとつでもあるトグルと呼ばれる留め具は、漁師たちが手袋をしたままボタンができるように配慮されたデザインのひとつともいわれています。
カジュアル、かわいいといったイメージのあるダッフルコートは若い女性にぴったり。大人の女性が着るときには美しいシルエットになるものを選ぶとよいでしょう。
重たい印象を与えやすいアイテムですので、キャメルなど色で軽さを出すのもおすすめです。
スプリングコート
その名の通り、冬の寒さが少し緩んだ春に羽織るコートのことを言います。スプリングコートといえばトレンチコート型が代表的ですが、特にシルエットに決まりがあるわけではありません。
スプリングコートに使われている素材は薄くて軽いものが多く、カラーも春の装いに合わせて明るめのものが主流です。
気温の上下が多い季節なので、その日の天気によって調節ができるライナー付きのものを選ぶと長い期間使うことができます。
チェスターコート
19世紀にチェスターフィールド伯爵が始めて着たことが名前の由来になっているといわれます。
以前は男性用のコートとして用いられていましたが、近年は女性の中でも人気のアイテム。ブランドによってはテーラードコートと称しているところもあります。
チェスターコートのシルエットは男性のスーツに似ており、膝丈のロングタイプが主流です。羽織るだけでカチッとした印象を与える優秀な一枚。ワンピースやスカートなど甘めのアイテムに合わせれば、より女性らしさが際立つフェミニンコーデが完成します。
Pコート
もともとヨーロッパやアメリカの海軍が軍用として着用していたアウターの一種です。名前の由来は諸説ありますが、船の錨(いかり)の「Pea」からきているものが有力だそうです。
リーファカラーと呼ばれる大きな襟や、錨モチーフのボダンデザインが特徴。前身ごろがダブルブレストという二枚重ね仕立てになっているため寒い冬でも暖かく着ることができます。
ピーコートは丈の短いものが多く、若々しいイメージを与えてくれます。動きを妨げることが少なく、ボトムスの種類を選ばないため使いまわしの効くコートとして定番のアイテムとなっています。
オーバーサイズコート
近年のリラックスシルエットブームから定番となりつつあるオーバーコートは、羽織るだけでこなれたコーディネートに仕上げることができる抜け感抜群のアイテム。
ゆるっとした雰囲気を楽しむコートですので、主に休日のお出かけ用アウターとして活躍してくれます。厚手のインナーを合わせることができて防寒性も抜群。気になるボディラインのカバーもしてくれる実力派アウターです。
ノーカラーコート
その名の通りカラー(襟)のないコートのことをノーカラーコートといいます。首回りがすっきりとしているためスヌードやストールなど、ネックアイテムとの重ね着も楽めるのが魅力です。
また、大ぶりのピアスなどインパクトのあるイヤーアクセサリーと一緒に合わせても女性らしい色っぽさを強調できます。
レディースコートにつかわれる素材の特徴は?
ウール・メルトンウール
ウールは羊毛を織った生地の事を言い、保温性が高く蒸れにくいのが特徴。コートに使われる素材の中では定番の素材といえるでしょう。
ウールに圧縮加工を施した素材のことをメルトンウールと呼びます。ウールよりも繊維の密度が高いため、より保温性と耐久性に優れた素材です。
いいことづくしの素材のようにも思えますが、欠点としては重さがあります。人によっては着ているだけで肩がこってしまうこともあるようです。
ウールコートの重さを解消するには、ポリエステルなどの他の素材が混ざっているものを選びましょう。
カシミヤ
カシミヤはカシミヤヤギと呼ばれるヤギからとった毛やその織物のことを言います。カシミヤの毛は細く密度が高いので、織物はシルクのような上品な光沢が楽しめます。そのうえ軽くて暖かいなど機能性も抜群です。
カシミヤは1頭から採れる毛量が少なく採取にも手間がかかるため、ウールと比べて非常に高価な素材です。また毛が細いので毛玉ができやすく、着用後はブラシをかけるなど、こまめなお手入れが必要な素材です。
ダウン
ダウンとは見た目がたんぽぽの綿毛のような羽毛の名称です。ダウンは寝具などにも使われる素材ですが、ファッションで言われるダウンとは、ダウンジャケットやダウンコートなどのアウターのことを指します。
ダウンは洋服に使われる素材の中では一番毛足が長いため、暖かな空気の層を作ってくれ保温をしてくれます。軽い着心地が魅力で、身軽なファッションを好む方にもピッタリです。
ポリエステル
丈夫・速乾性・シワが付きにくい・軽いなどの特徴を持つ化学繊維のポリエステルは、加工のしやすさからジャケットやウインドブレーカなどによく使われる素材です。
しわになりにくいという特徴をいかしてコットンやウールの混紡素材としても用いられます。
ポリエステル素材は使い勝手が良い素材ですが、帯電しやすい・汚れが落ちにくい・毛玉ができやすいという欠点もあります。
シンサレート
最近ダウンよりも温かい素材として注目を集める化学繊維のシンサレート。アメリカの3M社が開発した次世代の高断熱素材で、寝具やウインタースポーツ用のウエア、手袋まで幅広く使用されて話題になっています。
タウンユースできるコートの中では、ダウンの中綿やコートのライナーにシンサレートが使われています。化学繊維のため濡れても乾きやすく丸洗いできる手軽さも注目すべきポイントですね。
10代~20代におすすめ最旬レディースコートブランド
マーキュリーデュオ(MERCURYDUO)
マーキュリーデュオは神戸のお嬢様スタイルをベースにデザインされておりフェミニン、上品がイメージのファッションブランド。
トレンドを意識しつつも都会的で女性らしいデザインのアイテムが多く、ドラマやTV番組の衣装協力でもよく見かけるブランドとしても有名です。そんなマーキュリーデュのコートは、明るめカラーやフェイクファー使いなど女性だから着こなせるデザインが多いのが特徴。
キレイ系のお姉さんファッションを目指している方にはぜひ一度チェックしていただきたいブランドのひとつです。
シップス(SHIPS)
セレクトショップ御三家のひとつといわれるシップスは1952年に三浦商店として創業したのが始まりという歴史が古いブランドです。トラディショナルだけれども程よく流行を取り入れたスタイルの提案が得意で、働く女性からの支持も厚いブランドとしても有名です。
その他、シップスの特徴として特筆すべき点は「目利きバイヤー」の存在。まだ日本では注目されていない無名のデザイナーの作品も積極的に買い付けており、お店に行くことで最先端のファッションに触れられるところも魅力のポイントではないでしょうか。
オンのかっちりしたスタイルから思いっきりオシャレを楽しみたいオフの日のスタイルまで網羅できるブランドです。
ロペピクニック(ROPE’ PICNIC)
先にご紹介した2ブランドよりもガーリー、かわいらしいという言葉がぴったりなブランドです。
パステルカラーのロングコートやチェック柄のノーカラーコートなど定番アイテムの中にも、女の子らしいかわいらしさを取り入れたスタイルが特徴です。
そのため休日のデートやイベントを楽しむための女の子らしいカジュアルな洋服を探しているときにおすすめしたいブランドです。コートは1万円台から購入できるものも多く、お小遣いでやりくりする世代にも優しい価格設定となっています。
30代~40代におすすめ最旬レディースコートブランド
ドゥロワー(Drawer)
ドゥロワーは、年齢を重ねた大人女子が素敵に輝くためのブランドとしてユナイテッドアローズが2003年に立ち上げたブランドです。上質感、デザイン性、実用性の全てを兼ね備える逸品ぞろいでファッション誌でも人気急上昇中です。
そんなドゥロワーのコートは流行に左右されにくく、長い期間愛用できる美しいシルエットが特徴。着るシチュエーションを選ばない上質なデザインが、凛とした大人の女性を素敵に演出してくれること間違いなしです。
ピレネックス(PYRENEX)
フランスを代表するダウンのブランドピレネックスは、世界最高基準の品質を持つ有名ブランドです。創業は1859年と古く、布団などの寝具の生産や他のアウトドアブランドの製造代行をしていましたが、1990年代から自社オリジナルブランドをスタートしました。
最近ではタウンユースできるアイテムも増え、おしゃれさんの間では冬の定番アウターとして人気が高くなっています。
ピレネックスのダウンコートは抜群の保温性と軽くて動きやすい着心地の良さが特徴。子どものイベントで冬も外出の時間が多い30代・40代の女性にこそ着ていただきたいおすすめのブランドです。
バーバリー(BURBERRY)
バーバリーといえば真っ先にトレンチコートを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?ブランドのアイコニック的存在でもあるトレンチコートは、シリーズごとにブランド発祥の地イギリスの地名が使われていることでも有名です。
バーバリーのアイテムは、ハイブランドの名にふさわしい高品質で細部まで計算しつくされた細かい縫製が特徴。手入れ次第で十年単位で愛用できるアイテムもあり、本当に良いものを愛する大人の間で人気のブランドです。
50代~60代におすすめ最旬レディースコートブランド
マッキントッシュ(MACKINTOSH LONDON)
1823年にイギリスの北部スコットランドで発足した老舗ブランドです。マッキントッシュといえば創業当時に革新的といわれたゴム引きのコートが有名。200年近く経った現在でも根強いファンがおり、人気が衰えることのないブランドです。
レディース向けのコートは、エレガントですっきりとした印象を与えてくれるAラインのもの人気です。ゴム引きのものからキルティング、ダウンまで素材も豊富なので、着る人のイメージに合った一着に出会うことができます。
【MACKINTOSH LONDON/マッキントッシュ 公式サイト】
モンクレール(MONCLER)
「暖かいけれどモコモコしてきれいなシルエットが作れない」といった、女性がダウンを避ける問題を解決したブランドとして有名です。モンクレールのダウンコートは女性らしいラインを崩さず、都会的な美シルエットが特徴。
現在販売されているモンクレールの製品には一つ一つ個体認識番号が設けられており、2年間の品質保証が付いてくるというアフターケアの高さも注目すべきポイントです。
モンクレールは着ることにより一種のステータスを表現できるアイテムとしても人気が集まっており、人気モデルは寒さが本格化する前に完売になってしまいます。
マディソンブルー(MADISONBLUE)
最近のミセス雑誌で頻繁に特集が組まれる、大人気ブランドのマディソンブルーは2014年に発足したばかりの新しいブランドです。
ブランドデザイナー自身が経験してきた60~70年代のファッションや当時の映画女優をイメージソースとして手掛けるアイテムは、着こなし次第でカジュアルにもモードにも変化できるデザインが特徴的。
流行を上手に取り入れつつも自分の芯をしっかり持っている女性像を表現できるブランドとして、いつまでも若々しくオシャレを楽しみたい大人の女性から熱い支持を受けるブランドです。
エイジレスに楽しめるレディースコートブランド
ユニクロ(UNIQLO)
誰もが知る日本初ファストファッションブランドユニクロ。着回し力のあるカジュアルでベーシックなデザインの洋服が多く、手にしやすい手ごろな価格が特徴です。価格帯の割には素材や縫製にこだわって作られているため、大人の女性でも品よく着ることができます。
ユニクロのコートは通勤用として着ることができる上質なウールコートから、防風など機能的なカジュアルなコートまで種類が豊富です。サイズも豊富に展開されているので、自分にぴったり合ったものを見つけることができます。
有名なデザイナーとコラボして企画された商品も多くあり、人気デザインは早々と完売してしまう事もあります。
ロンドントラディション(LONDON TRADITION)
イギリスのロンドン郊外で2001年に誕生したロンドントラディション。老舗衣料品メーカーで25年経験を積んだ創業者が、熟練の職人たちと立ち上げたブランドです。伝統的な製法で作られたアイテムは流行に左右されず長期間愛用できるものばかり。
メイドインイギリスにこだわり、高品質な素材と丁寧な縫製を追求。ハイクオリティなコートを良心的な価格で提供しています。
日本では人気セレクトショップがロンドントラディション製コートの別注モデルの取り扱いを始めたこともあり、近年注目が集まっているブランドです。
カナダグース(CANADA GOOSE)
1957年にカナダのトロントで創業したカナダグースは、メイドインカナダにこだわった製品づくりで有名なブランドです。
高スペック・スマートシルエットが特徴のダウンブランドで、今までダウンコートを着たことがなかった人を次々とファンにする人気ぶりです。
その圧倒的な防寒力の高さに、現在では南極観測隊や登山隊などのオフィシャルウエアにもカナダグースが採用されています。
日本では多くのセレクトショップがこぞって販売を始め、日本国内の高級ダウンブームの火付け役者ともいっても過言ではありません。若い世代にはブランドのおしゃれなロゴワッペンも人気の理由のひとつのようです。
通販でも購入できる!おすすめブランドのレディースコート
キレイ目カジュアルコーデに|LONDON TRADITION キルティングコート
ビジネス寄りのカチッとした印象になりやすいキルティングコートですが、こちらのパーカー付きデザインであればカジュアルコーデにもぴったりです。日本人の体形に合うように仕立ててあるためシルエットも抜群です。
美シルエットが魅力的|PYRENEX GRENOBLE
女性の体のラインに添うように全体的にタイトなシルエットに仕上げてあるピレネックスのGRENOBLE(グルノーブル)。フードについているゴージャスなファーはコーデに合わせて取り外して使うことができます。
パッと華やぐホワイトカラーがポイント|PYRENEX BORDEAUX
キルティングステッチをしていない、つるっとした表面がシンプルなデザインです。撥水加工を施した生地を使用しているため、雪や小雨程度であれば十分対応できる機能的な一枚です。
細部にこだわりが光る|DUVETICA ACE
今やモンクレールと高級ダウンの人気を二分するといわれているイタリアのダウンブランド「DUVETICA(デュベティカ)」。
こちらのACEは小顔に見える大きなフードやシルエットの微調整がきくダブルジップなど、女性が美しく着ることができるような配慮が随所に光ります。
女性らしいシルエットが魅力|ARCTIC EXPLORER VERA
RCTIC EXPLORER(アークティックエクスプローラー)は、極寒の地ロシアのダウンブランドです。マイナス30℃まで対応できる防寒性や耐水性など高い性能が魅力。
こちらのVERAは、ウエスト部分にアジャスターが付いており、きれいなAラインシルエットを出すことができます。
ゆったりシルエットがお好みの方へ|ARCTIC EXPLORER MATE
こちらはゆったり目のシルエットが魅力的なダウンジャケット。中に着るもののシルエットを拾いにくいので、流行中のオーバーサイズアイテムと合わせることができます。
ロングシルエットで足元も暖かなので、冬のスポーツ観戦にもおすすめです。
ブランドのフラッグシップモデル|CANADA GOOSE EXPEDITION
カナダグースを代表するモデルとしても有名なエクスペディションパーカは、南極基地で働く研究者のために作られた最上級モデル。表面の生地はマットなため、見た目の高級感も漂います。
メンズサイズ展開ですので、ゆったりシルエットで楽しみたい方におすすめです。
立体的なラインがエレガント|CANADA GOOSE LORETTE PARKA
こちらのロングコートは立体的なラインに仕立ててあり、着たときのシルエットがとってもエレガント。ダウンジャケットにありがちな着ぶくれの心配が一切なく、すらっと着こなせるため、大人の女性からも人気のあるモデルです。
メンズライクなミリタリーグリーンがポイント|CANADA GOOSE 2062M
いつも着る洋服の色がブラックやネイビーなどダークカラーが多めの方には、ミリタリーグリーンのコートがおすすめです。カナダグースの中でも人気のミドル丈でなので、いろんな種類のボトムスとも合わせやすく大活躍します。
バックストラップがポイント|CANADA GOOSE ROSEMONT
スリムフィットで女性らしい着こなしができると人気のモデルです。シルエットはとっても女性らしいですが、ジップやフードについたストラップはメンズライクでハードな印象を与えてくれます。
甘辛ミックスコーデのメインアイテムとしてもおすすめです。
ミリタリーなのにエレガント|CANADA GOOSE KINLEY PARKA
ウエストシェイプした女性らしいデザインの中に、ミリタリーなテイストのパーツ使いが魅力的なダウンジャケット。ウエスト部分は内側にあるドローコードで調節が可能なので自分の好みのシルエットに微調整できます。
取り外しのできる裾フリルがポイント|MONCLER NITA
ワンピースのようなシルエットがかわいらしいモンクレールのダウンコートです。ゆったりとしたシルエットの抜け感を出す9分丈の袖がワンポイント。
コート下部のフリルは取り外し可能なのでシンプルに着ることもできます。
ゴージャスなファーがポイント|MONCLER ANDROMEDE
毛足の長いファーがラグジュアリーなロングコートは、パーティーなどオシャレを楽しみたいシーンのコートとしてぴったりです。
ファーは取り外しができ、シンプルなノーカラーコートとしてもお使いいただけるので、幅広い着こなしが可能です。
レディースコートはお気に入りブランドから探そう!
着るアイテムの数が多い冬のファッションで、コートはまさにコーデの顔。そのため、コートはお気に入りのブランドのものを高予算で選び、インに着るものはファストファッションでそろえる、というオシャレさんも多いようです。
見た目の美しさも大切ですが、コートを着るシーンや住んでいる地域の気温なども頭に入れつつ、素材や機能面などにもこだわって選んでみてくださいね。