出産祝いといえば、おめでたい出来事の代表とも言えるお祝い事の一つですよね。そんな喜びに溢れた出産祝いですが、渡すときに最適なタイミングがあるのをご存じでしょうか?
今回は意外と知らない出産祝いのタイミングとマナーを押さえた最高に喜んでもらえる出産祝いの贈り方を、オススメのギフトと合わせてご紹介します。
目次
出産祝いを渡すベストなタイミングはいつ?
お子さんが誕生したというニュースを聞くと、嬉しくてすぐにお祝いのギフトを持って駆け付けたくなりますが、産後のお母さんは何かと忙しく、体力も回復しきっていません。そんな時に出産祝いを渡しても、かえってご迷惑になったり、せっかくのお祝いが負担となってしまう心配もあります。
そのため、最近では相手の体調なども考慮し、生後1週間よりも後に渡すタイミングが一般的となっています。昔からの習慣では、生後1週間目の日を「お七夜」といって、生まれた赤ちゃんの名前をお披露目する風習がありました。以前はこのタイミングで出産祝いを贈ることが多かったようです。
また、生後1カ月ごろには「お宮参り」と呼ばれる、赤ちゃんの健やかな成長と長寿を祈願して神社を参拝する風習があり、だいたいのおうちではこの時に出産祝いのお返しである内祝いを手配することが多いのです。つまり、最も出産祝いを渡すのに適したタイミングは、生後2~3週間後から生後1カ月以内の間が目安となります。
家族や親戚のお祝いタイミングは?
家族などのごく近しい身内の場合は、病院に顔を出す方も多いかと思います。親しい人に会えるというのはママにとって心強いことですが、産後の入院中のママはとても忙しく、なかなか時間にも心にも余裕がありません。
そのため、例え近しい間柄でもママと赤ちゃんのことを一番に考え、産後すぐは顔を見せるだけにして、退院した後の生後2~3週間後くらいを目安にお祝いをお贈りするのがおすすめです。
また近くに住んでいる家族などいつでも会える間柄の場合には、あえて少しタイミングをずらして他の方の出産祝い内容を伺ってから、足りないものを補うような形で選ぶというのも喜ばれるプレゼントのしかたの1つです。
友人や同僚のお祝いタイミングは?
基本的にはご家族やご親戚以外の方は、どんなにうれしくても病室へ行くのは遠慮して、退院後少し時間をおいてから、だいたい生後2週間以降を目安にお祝いのギフトをお贈りするのがベストタイミングです。
また、もしも普段からご自宅へ行き来しているような間柄の友人なら、退院後のご自宅や里帰り先にお邪魔する事もできます。しかしその場合も必ず事前に先方のご都合を確認し、日時をきちんと決めたうえで訪問し、長居は控えるように心がけるのがマナーです。
同僚に出産祝いを贈るときは、産休・育休のあとの会社に復帰したタイミングでギフトをお贈りしてもマナー違反にはなりません。
出産祝いを渡すときのマナーを知ろう
出産祝いを渡すときに気をつけたいマナーについてですが、基本的にはパパとママの状況を気づかい行動することが大切となります。例えば、赤ちゃんは夜でも何度も授乳したりお世話が必要なため、パパやママは十分な睡眠がとれておらず、お昼の間も休息をとる必要がある場合が多いのです。
そのため、ご自宅へ伺う際は昼間のうちであっても突然お邪魔したりせず、必ず事前にご連絡した上で訪問することがマナーとなります。また、その際はなるべく短時間のごあいさつだけでお暇するようにしましょう。
プレゼントには『のし』を付けよう
せっかくのお祝いですから、親しい間柄でもきちんと「のし」を付けて、すこしかしこまったプレゼントにすることをオススメします。
のしの表書きには、「御出産祝い」や「御出産御祝」などの出産に関わるもののほか、簡単な「御祝」や「寿」といった表書きも使用できます。その際の水引には、何度あっても良い慶事を表す、リボン結び(蝶結び)の水引を使用しましょう。
リボン結びの水引の上部に表書きを、下部にプレゼントを贈る自分の名前を書き入れれば、世界にひとつの特別なギフトの完成です。
渡していいものと悪いものを確認しよう
出産祝いのマナーとして、お贈りするプレゼントの内容も縁起の良いものを選びたいですね。
例えば、お茶のセットなどはお葬式の返礼品の定番でもあることから、あまり縁起が良く思われません。また、縁切りなどを連想させる包丁やハサミなどの刃物、涙のイメージが強いハンカチーフなども避けたいギフトに当たります。
最近ではパパやママが好きなものに使えるようにと現金をお渡しする場合もありますが、現金だけでは味気ないという場合には商品券などの金券にしたり、ギフトと金券を組み合わせてお渡しする場合もあります。
もちろん、縁起が悪いと言われているギフトや味気ないと思われがちな現金であっても、贈られる側からのリクエストがあった場合には贈っても失礼にはなりません。
お祝いの金額について
一つだけ気を付けなければならないのが、お祝いの金額です。
出産祝いはその半額ほどの物を「内祝い」としてお返しするという風習があり、あまりに高額なプレゼントを贈ってしまうと、お返しする際に大変な金額となってしまいます。
子育ては何かと物入りで出費もかさむものですから、贈られた方の負担にならないよう金額にも配慮してお贈りするようにしましょう。
直接渡す?郵送で渡す?
出産祝いを贈る方法としては、直接渡す方法と郵送する方法があります。
仲のよい親戚やご友人には直接顔を合わせて渡したくなりますが、病院や里帰り先など自宅以外に伺う場合は別の機会に郵送したほうが先方の負担を減らせます。どうしても自宅以外でお渡しするときは、かさばるものや重いものは避ける方が良いでしょう。
また、郵送の場合も退院や里帰りが伸びたり、検診などで家を空けている場合があったり、産後のママは赤ちゃんのお世話で生活時間が不規則になりがちです。
いずれにしても「突然の訪問」では対応が難しい場合がありますので、訪問前の連絡は必ずするようにしてください。他のご家族がいる時間帯などご都合のいいときを確認し、時間指定で送ると負担なく受け取ってもらえます。
絶対に避けるべき出産祝いのタブーとは?
出産祝いのお渡しにはいくつかマナーはありますが、そんな中でも「絶対に避けるべきタブー」がひとつだけあります。それは、出産前に出産祝いを贈ることです。
そもそも出産祝いというのは、その名の通り出産をお祝いするものですから、原則として出産後に贈るものです。そのため出産前に出産祝いを贈ることは、縁起の悪いことだと考える風習も地域により残っています。なにより、出産というのはどれだけ医療が進歩しても、絶対に安全というわけにはいきません。それなのに事前に出産祝いを贈ってしまったら大変失礼な行為になってしまいます。
もちろんパパやママのご両親が産まれてくるお孫さんのために、産まれてすぐ必要なベビーベッドなどの大型家具を事前に用意することはあります。けれどそれはごく一部のケースだけで、基本的には出産祝いは出産後にプレゼントするようにした方が良いでしょう。
早くお祝いしたい気持ちをぐっとこらえて、元気な赤ちゃんが産まれてからお祝いしてあげるようにしてください。
出産祝いの目安の金額は?
出産祝いと一口に言ってもその内容や金額はさまざまで、産まれてくる赤ちゃんとの関係性や、贈り手側の年齢などによっても大きく変わります。金額の幅としては、3000円から100000円までというケースがあります。
安すぎても失礼にあたりますし、逆に多すぎても後から気を遣わせてしまうため、おおよその金額の目安を把握し、自分たちの関係性に適した金額のギフトを贈ってあげましょう。
それでは赤ちゃんとの関係性別にみる、出産祝いの金額目安をご紹介します。
身内や親戚の場合
身内や親戚から出産祝いを贈る場合の金額目安は、日ごろの交流頻度などによっても変わってきます。
赤ちゃんの祖父母の相場
- 全体目安:10000円~100000円ほど
- ご家庭によってはもっと多い場合もあります
赤ちゃんのおじ・おばの相場
- 20代:3000円~10000円ほど
- 30代以上:5000円~30000円ほど
赤ちゃんの曽祖父母の相場
- 普段から交流がある場合:10000~50000円ほど
- 交流がない場合:3000円~5000円ほど
パパやママの年齢によっては、赤ちゃんのおじ・おばにあたる方がかなり若い場合もあります。そんな場合でも、なるべく3000円程度のプレゼントを贈れるとよいでしょう。
遠い関係の親戚の場合は原則として出産祝いを贈らなくても失礼には当たりませんが、普段から交流がある場合はこちらも3000円程度のギフトを贈ると大変喜ばれます。
同僚や友人の場合
友人や同僚に贈る出産祝いも、お二人の関係性によって金額に変動があります。
友人・知人の相場
- 親友:3000円〜のギフト
- 友人・知人:1000円〜3000円のプチギフト
- ママ友:自分の時にいただいた金額を目安にして選ぶ
仕事関係の方の相場
- 上司:5000円ほど
- 同期・後輩:1000円~3000円ほど
職場やサークルなどの集まりにおいて、連名で出産祝いを贈る場合は、1人あたり1000円程度を目安にすると、もらう側も贈る側も負担になりません。
出産祝いにおすすめのプレゼントは?
さまざまな種類がある出産祝いの中でも、オムツやタオルなどのすぐに使える消耗品は好まれるギフトです。また、カタログギフトのようにもらった相手が自由に品物を選べるギフトも、それぞれのご家庭のニーズに合わせられることから人気の高いギフトです。
出産祝いというと赤ちゃんのためのギフトが第一に思いつきやすいですが、最近では出産を頑張ったママに向けてのギフトも人気が高まっています。出産をお祝いでねぎらってもらったら、ママの心も癒やされますね。
もしギフト選びに迷ってしまった場合には、パパやママに直接聞いてみるという手もあります。自分で考えないと失礼なのでは?と思ってしまいがちですが、贈られる側の希望を聞くことは決してマナー違反ではなく、むしろ喜んでいただくためのとてもいい方法とです。
赤ちゃんが喜ぶプレゼント
出産祝いの主役である赤ちゃんのためのギフトはどれもかわいらしく、選んでいるだけで楽しくなってしまうもの。今回は「赤ちゃんに喜ばれるギフト」の中でも、特に人気の高いものだけを厳選しました。
日本製の安心感が嬉しいベビーおもちゃ
宇宙を感じさせる遊び心溢れるデザインが魅力の木製おもちゃは、ガラガラのようにふって遊んだり、木の輪を動かしたり、いろいろな遊び方で長く楽しめる一品。なんでもすぐ口に入れてしまいがちな赤ちゃんにも安心な「国産天然木使用」で、なめたりかんだりしても安心です♪
くったりとした質感が可愛いぬいぐるみ
ベビーウエアブランド・バニーズバイザベイの、赤ちゃんの手にピッタリの抱っこぬいぐるみです。くったりとした心地よい手触りで、赤ちゃんが安心して添い寝したり抱きしめて眠れるのがうれしいポイント。
マジックテープでおしゃぶりを取り付けることもできるので、赤ちゃんの一人遊びはもちろん安眠にも効果が期待できます。
大人気!名入れOKなオリジナルベビー服
ベビー服の定番ともいえるデザインのロンパースを、お肌に快適なコットン生地で作ったギフトです。シンプルでかわいく性別を選ばないデザインに、特別感のある名入り加工ができます。色も5色から選べるので、赤ちゃんの性別やパパ・ママのお好みに応じたお色をプレゼントしましょう。
軽くて丈夫な竹製のベビー食器
竹製天然素材食器で有名なファンファムの、バランスよく楽しくお食事ができるベビーカトラリーのセットギフトです。底に描かれたシンプルなイラストの効果で、お食事に時間がかかりがちなお子さんもモリモリご飯をたべてくれます。軽くて壊れにくく、使いやすい天然の竹素材だから、普段使いにピッタリです。
パパやママが助かるプレゼント
出産祝いは赤ちゃんだけではなく、出産を頑張ったママや子育てを一緒に頑張っていくパパにとってのお祝いでもあります。そんなご両親に向けたギフトをオススメします。
豪華内容の3段おむつケーキ
赤ちゃんを育てる時にたくさん必要になる紙おむつや、スタイやタオルやぬいぐるみなどを、かわいらしいケーキの形に組み上げた「おむつケーキ」は出産祝いの定番!
大人気のパンパースおむつを最大22個使用するだけでなく、スタイ・ベビーソックス・タオル・ウォッシュタオルまで入った大満足のギフトは、パパ・ママにも喜ばれています。お肌に優しいオーガニックコットン素材で出来ているのも嬉しいですね♪
フード付きが可愛らしいタオル
シンプルなデザインが好みを問わずに喜ばれる定番人気のフード付きバスタオルは、さらりとした肌あたりで、夏はそのままおくるみとして使うこともできます。安心の国産今治タオル生地を使用しているので、大切な赤ちゃんをやさしく包んでくれます。
おしゃれな母子手帳ケース
人気のファッションブランド「アニエスベー」の、かわいい星柄が特徴的な母子手帳ケースです。検診カードやUSBメモリ、小銭や免許証なども入れられるので、荷物が多くなる産後のお出かけにもうれしいギフトです。
子供が大きくなってからはパスポートケースやちょっとした小物入れとしても使えるため、出産後の短い間だけではなくずっと大切に使ってもらえます。
使い勝手抜群!シンプルなマザーバッグ
こちらも大人気のアニエスベーから、シンプルで使いやすいマザーバッグです。普通のトートバッグとしてお使いいただけるほか、付属のベルトを取り付ければ肩掛けはもちろん斜めがけもできるお役立ちアイテム。
シンプルで飽きの来ないデザインに加え、リバーシブルでお好みの使いやすさにカスタマイズできるのも人気の秘密です。
癒しの贅沢バスソルト
育児を頑張るママにぴったりの癒やしのギフトです。自分のお好みでハーブを足して作れるこのバスソルトは、大人だけではなく赤ちゃんも一緒に入れるので、安心してバスタイムを楽しめます。心も体も温まる、そんなリラックス体験をぜひギフトで贈りましょう。
赤ちゃんのための体験ギフト
「赤ちゃんと一緒に体験」をコンセプトにした、赤ちゃんのいるおうちのための体験ギフトを集めたカタログギフトです。もらった側が自由に選べるのが人気のポイントで、申込期間も6カ月と長いため、落ち着いてゆっくりお好きなものを選んでもらえますよ。
一味違う個性的なプレゼント
他の方とかぶってしまうことが心配な方や、少し個性的でオシャレなギフトを選びたい方にオススメなギフトがこちらです。
幸せを願って贈る銀のさじ
ヨーロッパには「銀のさじをくわえた子は食事に困らない」という言い伝えがあり、産まれた子に銀のさじを贈る風習があります。その風習にならい、食事に困ることのない幸せな一生を祈願して贈るのが、こちらのシルバースプーン。
ラウンド型のスプーンはひとつひとつ手作りで、かわいらしいハートのチャームには特別感のある名入れが可能です。
天然石のお守りベビーリング
赤ちゃんの誕生の素晴らしさと、幸福な人生を祈って贈られるベビーリングです。保証書付きの天然石で誕生月をあらわす誕生石をあしらい、赤ちゃんを見守ってくれる天使をモチーフにしたギフトで、いつか大人になった日にあらためて誕生時の祝福を思い出すことができます。
また、出産を頑張ったママに追加のチェーンをつけて贈れば、いつでも大事な我が子を思えるアイテムにもなります。
お祝いのタイミングを逃してしまったら?
仕事のタイミングや体調の都合など、さまざまな理由で出産祝いに適したタイミングを逃してしまうことがあると思いますが、その際に贈るのをやめてしまうことはオススメできません。というのも、やはり出産祝いというのはお祝いする気持ちが大切なもの。贈り損ねたままやめてしまうと、関係がギクシャクしてしまったり、残念な思い出となってしまったりするからです。
遅れてしまっても、まずは電話などで遅れたことを謝罪し、あらためてプレゼントのリクエストなど伺ってみると良いでしょう。
また、謝罪の際には「忙しくて忘れてしまった」や「身内の体調不良・不幸で」などの理由は、正直に言わないことをオススメします。「プレゼントに悩んで遅れてしまった」などの、相手のためを思った理由を伝えれば、お祝いしたいという気持ちがより伝わって気まずくならずに渡すことができます。
遅れて渡すときのマナーは?
遅れて出産祝いを渡すときは、なるべく欲しいもののリクエストを聞いてから用意しましょう。というのも、すでにたくさんの出産祝いをもらっている先方からすると、被ってしまうと使いきれないものなどもあり、せっかくの出産祝いギフトを喜んでもらえない可能性があるのです。
また、初めての出産においては産後に何が必要なのかわからない場合も多いのですが、少しの間子育てをしていくと「何が足りないのか」「何が欲しいのか」がわかるようになっていることが多いでしょう。
遅くなった出産祝いには、具体的な子育ての実情が反映できるメリットもあります。ぜひそれをいかせるように、リクエストの内容を伺ってみてください。
大幅に遅れてしまった時は他のプレゼントと一緒に
出産祝いのベストタイミングは生後2~3週から1カ月程度ですが、それを過ぎてしまっても「2~3カ月程度」までなら少し遅めの出産祝いとしてお渡しできます。しかし、もしも何らかの理由で出産祝いがさらに大幅に遅れてしまった場合には、別の機会に他のプレゼントと合わせて贈るという手段もあります。
まず、生後半年の日。この日はハーフバースデーと言って、1歳の誕生日の前に訪れる赤ちゃんのためのお祝いの日です。それを過ぎてしまった場合には、次の1歳の誕生日にまとめてのお祝い。その他にもお正月や3月3日や5月5日のお節句、年末のクリスマスなどのイベントに合わせてお贈りするのもオススメです。
いずれにしても「お子さんの誕生をお祝いしたい!」という気持ちこそが、出産祝いの本質です。多少遅れてしまってもまだまだ機会はありますから、ぜひお祝いの気持ちを形にしてあげてください。
出産祝いは最高のタイミングで最高のギフトを贈ろう!
出産祝いのタイミングやマナーは、ママの出産を失礼なく、スムーズにお祝いするためのポイントが沢山含まれていましたね!祝う側の「お祝いしたい」という気持ちはとても大切ですが、今回はお祝いされるママの気持ちや状況が最優先です。
お互いの関係性に適したタイミングとマナーを守り、最高の出産祝いをプレゼントできるようにしましょう!